お天道さまが見ておられる

私たちが今ここにいるのは、両親がいてくれたおかげです。さらに両親が存在するのは、祖父母がいてくれたおかげです。このように自分の「いのち」の源をさかのぼっていくと、遠い過去から現在に至る時間軸が切れ目なくつながっていることに気づきます。この時間軸は、子や孫という子孫が生きる未来へもつながっているのです。

今ここに自分をいかしてくれている、過去の歴史と先祖に対する感謝の念が失われたら、未来に対する責任感も生まれません。歴史とは、はるか昔から今日まで、自然に教えられ、その中に「いのち」を感じながら、調和を大切に営々と「いのち」をつないできた先祖が歩いてきた道です。そして、その道をいま、私たちは歩いています。「お天道さまが見ているよ。お天道さまに申し訳ないことをするな。」と、生きてきたのが私たちの先祖です。

代々「いのち」を伝え続け、子から孫へと順番に役目を果たしてきたのです。日本人は、自然に沿う生き方で、お天道さまに守られながら、誇り高く生きてきました。そして、その家庭の中には、いつも「お天道さま」が輝いていました。いま、その輝きを取り戻すためには、私たちの先祖が、どのように生きてきたのか、歴史を学ばなければならないと思うのです。

日本がもっと好きになる  日本教育再生機構より

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